はもさんのお気に入り日記

お気に入りの本・映画・音楽を紹介しています

「ゆらいだら、薬膳」本・・・あらゆる病気を克服する、究極のレシピとは

「ゆらいだら、薬膳」 ベストセラー

作者:麻木久仁子

出版社:光文社

発売日:2018年2月15日

 

 

テレビ番組でおなじみのコメンテーター、麻木久仁子

彼女は実は48歳で脳梗塞、50歳で乳がんを発症、その後食生活をみなおし大病を克服するため「国際薬膳師」の資格を取ったという。国際薬膳師とは耳慣れない単語だが、中国薬膳研究会が発行する「薬膳の普及、教育」を目的とっした資格。

紹介されているレシピはシンプルで、どれも「食材の力」を引き出すために、季節や体調に合わせてアレンジして組み合わせていく。通常、病気療養中には食事制限でまともなものは食べられないのだけれど、薬膳には実は「食事制限」はなく、どんなものでもたべられるのだという。それぞれに薬効も紹介されており、例えば「鶏モモの黒ゴマ焼き」は体の免疫機能を強化してくれるのだという。

薬膳とは陰陽の考えを基本にしている。陽は、朝、暖かい、太陽、明るい、軽い、をイメージ。陰はその逆、夜、暗い、月、重い。。。しかしそのどちらに傾いても実はよくない。陽に傾くと肌が乾燥し、吹き出物が出たりする。陰に傾けば今度は体が冷えて重くなり、関節が痛むようになってしまう。このため、陰と陽それぞれに属する食材を組み合わせていく。

またもう一つの考え方に「五行」がある。自然界に存在する物質を、木、火、土、金、水、の五つに分けたもの。それぞれを体の各所にあてはめて、例えば肝臓が弱っているときは木、酸味のあるものをとる、という風に活用する。

たべれば食べるほど身体機能をアップし、健康をサポートしてくれる薬膳の入門書として効果的。家庭料理の本やネット上のレシピは凄い量があるが、薬膳健康食の本は非常に少ないのでおすすめ。