『アンダーワールド・ビギンズ』ロミオとジュリエットを彷彿とさせるB級ゴシックホラー
「アンダーワールド・ビギンズ」の基本情報
監督: パトリック・タトボロス
公開日: 2009年1月23日
主演: マイケル・シーン
点数: 60点
アンダーワールドシリーズの前日譚。
ビクターが長老としてバンパイアを統治する世界。ライカンの子供としてルシアンが生まれ、戦闘能力に優れたルシアンをビクターは奴隷として手元に置くようになる。そして、ビクターの娘ソーニャとお互い惹かれ合うようになっていく。
ソーニャを守るため掟を破ったルシアンをビクターは殺すことに決定する。ルシアンは城を去ろうとするが、自分を逃がしたためにソーニャがビクターに捕まってしまったことを知り、救出のために仲間とともに城へ戻ろうとする。
決戦の末、ルシアンは敗れ、ソーニャは目の前で太陽に焼かれて死んでしまう。
ライカンストーリーの始まりですね。ヒロインは結局死亡。これが前2作で戦い続けた狼男とバンパイアの因縁と、そっくりのヒロインセリーンに繋がるのですね。前2作はガンアクションでデビルメイクライのようでしたが、今回は完全に剣とゴシックの中世世界、雰囲気的にはシリーズで一番楽しめるかも。
CGも適度に絡んでB級とは言えエンターテイメントとして上出来でした。
ビクターも後日瓜二つのセリーンを殺せず、娘同然として育てているわけで(その結果殺されてしまったわけだけど)ソーニャを愛していたんだろうね。
善悪というのがはっきり分かれていないのがいいところ。
古典的ではありますがロミオとジュリエット風のゴシックホラーというところでしょう。
主演のマイケルシーンは映画「パッセンジャー」でアンドロイドのバーテンダー役や、テレビ映画でブレア元首相役をやったりもしています。